ブックタイトル実装技術12月号2014年特別編集版

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概要

実装技術12月号2014年特別編集版

これあれ塾前田真一の最新実装技術連 載第45回 イーサネット1. イーサネット 高速シリアルデータ転送の代表はイーサネット(Ethernet)でしょう。イーサネットは、LAN(Local Area Nwtwork)で中心的に使われている基幹技術です。 イーサネットは1980 年に1.0 規格がIEEE 802として公開されました。その後、2.0 規格がIEEE 802.3として規格化され、現在の規格の基本となりました。 IEEE 802.3は、PCI ExpressやUSBと同じで、通信のやり取りを制御するプロトコル(通信手順)ソフトウエアから、物理的に信号を通信する回路や転送速度などのハードウエアまで、いくつかの層(レイヤ)をもっています。 当初は通信速度が1Mbps(1BASE)や10Mbps(10BASE)などでしたが、現在は100Gbps(100GBASE)にまで高速化されています。 しかし、物理的なハードウエア層が代わっての速度が変わってもいくつかかある途中の層が変化を吸収し、ソフト層には変化がありません。 これはUSBやPCI Expressなど多くの規格が速度や電力の変化で、規格のバージョンが変わっても、OSソフト変更の必要がない状況と同じです。 特にPCIの場合は、並列のPCIバスとシリアルのPCI Expressの間でも、ソフトの互換性があります。 イーサネットの規格でも、規格はIEEE 802.3 のままですが、転送速度などハードの規格の違いはIEEE 802.3aなどと最後にアルファベットを追加して区別します。 この規格では使用するケーブルの種類や仕様により、伝送距離が異なるいくつかの組み合わせが規定されています。 また、アルファベットの添え字だけで規格を区別するのはわかりにくいこともあり、わかりやすい一般仕様名称が一般的に使われています。 さらに、これらの他にマスコミや一般で使われる名称がある場合もあります。 表1にイーサネット規格の各名称の関係と速度を示します。50表1 イーサネット規格