ブックタイトル実装技術8月号2014年特別編集版

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概要

実装技術8月号2014年特別編集版

23ギ酸還元と圧縮法によりボイドレスを実現する真空ソルダリングシステムはんだ接合技術られなかった。 また、図2 に、水素還元とギ酸還元のはんだぬれ性の比較を示す。水素還元したサンプルについては溶融後にぬれが悪いためにはんだが収縮しているが、ギ酸還元したサンプルについては、初期のはんだ形状を維持した状態でぬれ広がっており、このことからもギ酸は水素と比較して還元効果が高いことがわかる。2.圧縮法によるボイドレス化 真空を利用してボイドレス化を図る手法として「脱泡法」と「圧縮法」の2 通りがある。 脱泡法を図3(a)、圧縮法を図3(b)におのおの示す。 一般的に広く使われているのが脱泡法である。大気圧中ではんだを溶かした後に真空にすることによって、はんだ中のボイドを外部へ排出するこの手法は、冒頭で述べたとおり、ボイドの排出に伴ってはんだが飛散するという問題があり、また、ボイドを排出するために時間がかかってしまう。 これに対して、当社が推奨する圧縮法は、真空中ではんだを溶かした後に大気圧に戻すことにより、圧力差を利用してはんだ中のボイドを圧縮する。この手法でははんだを飛散させずにボイドをごく短時間で圧縮できる。 図4 に、圧縮法によるはんだ付けのX線透過写真と、はんだ接合部の断面写真を示す。ギ酸還元と圧縮法を併用した場合、ボイドがほとんど残っておらず、またエッジ部分においてもはんだが良好にぬれ広がっているのがわかる。オリジン電気(株)図4 圧縮法によるはんだ付け(b)圧縮法図3 ボイドレス化の手法(a)脱泡法