ブックタイトル実装技術7月号2014年特別編集版

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概要

実装技術7月号2014年特別編集版

31ト口から線が取り出せない場合には、コードに虫ピンを差し込み、極性を確認した上で、ワニ口クリップで接続して、パソコン通信をする方法を、最後の裏技として使用していた。 ホテルによっては電話回線を外すことのできない一体型の卓上電話を使っていて、その場合にはこの4 点セットは威力を発揮した。当時は欧州では、ユーロを導入する前であったため、ドイツから出張で各国に訪問する場合には、各国の紙幣・硬貨が必要の上に電話回線につなぐためのコネクタ、コンセント、極性チェッカなどの持参が必須であった。 1 度の出張で、航空機便の都合で乗り換えもあると、たとえば以下のような具合になる。 経路が、ドイツ→デンマーク→スウェーデン→フィンランド→オーストリア→スイス→ドイツとなると、ドイツ以外は5カ国を訪問するため、紙幣はそのつど交換し、さらに、電話回線を使っての電子メールのやり取りについても、各国で利用できるコネクタとコンセントが必須となる。このように、出張ごとに持参するのは大変であった。 電子メールでの連絡において重宝したのは、空港で航空会社のラウンジが使えたことで、さらに1999 年ごろになると、Nokia の携帯端末が赤外線でPCから接続して電子メールのやり取りができるようになったことである。電話回線時代でもGSM 方式であったため、欧州、北アフリカでも国に関係なく接続ができ、各国に、移動中でもタイムリーに情報伝達ができたのである。IT機器の発展に肌で感じ、その進歩に感謝したものであった(写真2)。 そして今や、通貨はユーロに統一され、貨幣の交換も大半が不要となり、無線LANで接続ができるようになったので小道具の持参も不要となった。技術進歩によって便利になったものである。このような煩雑さがあるがゆえに、欧州では標準化を推進して少しでも効率良くしようと考えるのである。 通信環境は改善されたものの、電子メールの使い方で注意しないといけない点がある。では以下に、電子メールの活用について具体的に紹介しよう。2. 電子メールの基本 まず、最初にメールアドレスの基本から解説する。1.電子メールアドレス 電子メールアドレスでは、アットマーク以降がドメイン名となり、プロバイダが登録しているアドレスとなる。日本はJapanNetwork Information Centerという組織が管理している。 組織コードは概略、表1に示すように決められている。表2に、おもな国コードを示す。写真2 携帯電話に接続してパソコン通信(SASのラウンジで) 表2 主な国コード表1 主な組織コード※組織コードでアメリカは3 文字、それ以外の国は2 文字で表現