ブックタイトル実装技術4月号2014年特別編集版
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実装技術4月号2014年特別編集版
461. はじめに 今回は、本誌2013 年11 月号で紹介した活動の結果報告である。 課題はスル?ホール上がり、ブリッジ、赤目などで、フロー槽の構造上の問題が引き起こしているものであるが、今回使用したはんだ槽は特に古いものであったため、管理がより難しい状況であった。 フローはんだ付けは、手はんだやリフローと同じく、フラックスを劣化させずにはんだを溶かすことが基本であるが、フローはんだは、すでにはんだが溶けているので、フラックスの劣化のみに注意すればよい。 特に、フローはんだ付けではフラックスを先に塗布しているので、そのままはんだ槽に基板を浸漬させればフラックスの効力を100%活用できるシンプルなシステムであるため、理論的には問題が起こらないはずである。しかし実際は、手はんだの次に問題の多い作業になっているようである。 ブリッジは、熱不足、または逆に過熱によるフラックスの効力不足によって発生する(部品リードや基板ランドの酸化は別の問題になる)。 その対策については上記の号に掲載しているとおり、フラックスの塗布状況の確認対策と熱不足対策(フロー槽の理論的欠陥の補正)として、マスクの改善(材料とマスク厚及び開口形状など)によって、現状では不良ゼロを達成している(図1)。 パレットを変更することにより、はんだ付けポイントに対して、静止槽状態で、かつ基板とはんだの完全な接触状態実装技研 / 河合 一男量産現場での改善活動事例(フローの改善2)図1改善前はフィレット形状の異状やブリッジ及び赤目及びスル?ホール上がり不足が多発していたマスクの改善後は不良が改善されている