ブックタイトル実装技術2月号2014年特別編集版
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実装技術2月号2014年特別編集版
421. はじめに 当社は、(株)サーマルデザインラボ、名古屋市工業研究所と共同開発した電子部品発熱量測定システム『PM-100』を昨年の2013年7 月に商品発表した。その後、翌月から受注を開始し、すでにお客様の方々のお手元に届けさせていただいており、今後も、より多くの自社内での電子機器製作における電子部品の発熱量測定から熱シミュレーションにいたる熱設計プロセスの改善に役立てていただけるものと考えている。 本稿では、2013 年10 月号掲載の第一報に記した測定原理に基いて商品化したシステムを紹介すると共に、実際に測定する際の留意点として測定対象の周囲にある部品の発熱の影響と、それをキャンセルする方法について報告する。 なお、この電子部品発熱量測定システムの主な特徴は、次の3 点である。 ①発熱量を5%以下の推定誤差で測定できる ②実動している回路上で計測が可能である ③熱解析シミュレーションとの連携により、熱設計プロ セスの精度向上が実現できる ここで、①の誤差は単一部品の場合での値であるが、本稿では、周囲の発熱部品の影響がある場合について述べる。また、③は本システムの測定原理から得られる電子部品から基板への熱抵抗の値に関係しており、熱解析シミュレーションへの展開に有益な情報であり、上記の周囲の発熱部品の影響への対策時の考察においても、その観点に留意して記述した。 2. 商品の紹介 電子部品発熱量測定システム『PM-100』について、商品リスト、測定ヘッドなどの部品と設置、配線、及びソフトウエアの画面について概要を紹介する。次章では、測定方法について説明する。(株)SiM24 / 大木 滋電子部品発熱量測定システム『PM-100』~②測定方法について~図1 本体と測定ヘッドの写真表1 PM-100本体仕様