ブックタイトル実装技術2月号2014年特別編集版
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実装技術2月号2014年特別編集版
16デジタルカメラによる高倍率、高精細画像撮影システム検査技術(株)オプトハイテック・早稲田大学出す機構を考えた。 図9 の左は市販の一眼レフカメラに当社製高被写界深度レンズ『LLW100』を取り付けたもので、倍率は拡張筒の長さで変えられる機構になっている。右はこのレンズを用い、手持ちで屋外の蝶を撮影した例で、画像を拡大すると、蝶の複眼にも毛が生えていることが認識できる。このように、ストロボ撮影などの工夫によって、手持ちでも手ぶれなくリアルタイムな撮影が可能である。 このレンズのCマウントCCDカメラに取り付けた性能は、作動距離WDが210mm時にレンズ実倍率- 0.15、歪曲収差- 0.12 %、被写界深度が+ 7 ~- 9mmである。 図10は、『LLW100』レンズのWD50時特性を示すもので、変調伝達関数MTFは、周辺を除き回折限界に近い性能を有し、明るさにもすぐれ、そのF値も小さい。レンズ性能詳細は、当社のURLを参照されたい。 特に、最近開発した高被写界深度レンズOPT-HIレンズを用いて撮影した電子基板部品を図11 に示す。 このレンズは、『LLW100』に比すと多少明るさ、解像度に劣るが、かなり近接距離でも深度が深く、低価格である。同図はOPT-HIレンズを用いた撮影装置したもので、使用した拡張筒の長さは50mm、筒先端のレンズと被写体の距離はいずれも60 ~70mm。図11 の左はそのままの写真を撮影したもので、合成は一切ない。図の右上は、筒長15mmであり、その内側のねじが鮮明に確認できる。右下は同一基板上の他の部品拡大写真を示す。その下段は光学特性の一部を示す。MTF特性も比較的解説限界に近く、PSF(点像関数)も鋭く際立っている。ちなみに、図の画像はすべてカラーで撮影したものであるが、特にグレイスケールに直したものである。 表2 の被写界深度の表記は、一般に行われている様な球面レンズの近軸光線による深度の計算式を適用するのは妥当でない。某社のカタログのような算出方式では、最小錯乱円の径を適当に大きくとれば、深度を深く設定することができる。一方、表に示した非球面レンズの深度は、MTF曲線の変化を読み取り判定したもので、目視による観測値よりも、厳しい評価値となっていると思われる。 なお、図11に示す取り付け方式は、各カメラメーカーの一眼レフにより方式が異なるので、それぞれのカメラに対応した変換アダプタを用意することが必要である。たとえばFマウントカメラ、αマウントカメラに取り付ける図9 場合には、Cマウント変換リングアダ図10