ブックタイトル実装技術2月号2014年特別編集版
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実装技術2月号2014年特別編集版
14に、それぞれ『OPT-VB33』、『DGL』により最大倍率で撮影したもので、複眼の1 個ずつに毛が生えているのがお分かりいただけるであろう。なお、この毛が偏光作用を生んでいるのか、あるいは花粉を払ってるのかは分からない。最近、これと類似した低倍率写真も見られるようになったが、ここまでの解像度には遥かに及ばない。なお、同図下段の左は蚊の複眼と針先であり、『VH16』レンズで撮影したのであるが、かなり立体的なものを高倍率で撮影するのは難しい。右端は、子宮がんの細胞をDGLで撮影したもので、カラー画像では細胞からの蛍光発光見られる。この図にある1目盛は10 μ mである。 図3 は、加工所が『VB33』型レンズを用い、約30mm離して撮影した製品の切削検査写真である。これはすべて現場での手持ち撮影した写真で、実体顕微鏡なしで工場の品質検査の現場作業に直接役立つ。 図4 は『DGL』型レンズを用いた超高倍率、高被写界深度撮影の例で、大学の卒論で水中の微生物を調査している時に撮影した、大きさは約1mmの、足を16 本持つ生きたプランクトンの画像である。中央の写真は、高倍率にもかかわらず、立体画像の凹凸にぼけがない。ちなみにこの写真は、りそな財団と日刊工業新聞のベンチャー賞受賞の際に掲載されたものである。右端は、これをデジタルカメラのズーム機構により拡大したものであるが、高解像度特性により、引き伸ばしても、この生物が有する捕食・吸盤機能などが鮮明に識別可能である。 図5 はコンパクトデジタルカメラによる電子基板、電子部品の検査で、『VB33』型のレンズを用い、5~ 7倍ズームカメラを使用し、約31mm離して撮影したものである。図1で示すとおデジタルカメラによる高倍率、高精細画像撮影システム検査技術(株)オプトハイテック・早稲田大学り、簡易架台を用いると、微細な構造を手ぶれなしに観察可能である。 さらに、『VH16』レンズを用いて、上記よりも約2倍、倍率を上げて電子部品を撮影したものを図6に示す。 図7はCCDセンサをDGL型レンズでさらに拡大し撮影したもので、センサ面のガラス保護カバーによる散乱があるにも関わらず、周囲の回路まで極めて明瞭に認識できる。中央の図は左図の中心部を拡大したもので、『VH16』に比してさらに高倍率解像度、コントラストが高く、画質にすぐ図3図4図5上段中央はその左図の部品を部分的に拡大したものである。下段の左端は相当傾けて撮影しても3個の部品が同時に認識できるのは深度が非常に深いためであると考えている