ブックタイトル実装技術12月号2013年特別編集版
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実装技術12月号2013年特別編集版
53響が小さくなっています。 同様に、図7は図5 の立ち上がり、立ち下がりをもつ、2.5GHz の信号の場合です。図5と比べると、ドライバ出力は非常に高速であるため、周波数が5 倍になっても、波形に変化はありません。しかし、早くも15cmでは損失のため、立ち上がり、立ち下がりが遅くなり、信号が完全にハイ/ローに達していません。図6は同じ15cm の位置での0.5GHzと2.5GHz の波形を比較したものです。0.5GHzも2.5GHzも立ち上がり、立ち下がりはまったく同じですが、2.5GHzでは信号が早いため、信号が安定する前に次の信号変化が始まってしまっています。配線が30cmになると損失がさらに大きくなり、信号の振幅がさらに小さくなっています。 配線が60cmになると、損失がさらに大きくなり、Eyeが閉じてしまって、もはやEyeと見えない状態です。 図8は立ち上がり、立ち下がりが比較的遅い信号で、0.5GHzと2.5GHzの信号を比較した図です。立ち上がり、立ち下りが同じであれば、信号の周波数にかかわりなく、損失の影響は同じになります。2.インピーダンス一定条件の 損失 損失が問題となるような基板配線では、配線の特性インピーダンスが50Ωにコントロールされている場合が普通です。 一般のFR-4基板で配線のインピーダンスを一定にするには層厚によって配線幅を変更します。 層の厚さはビルドアップ基板では75ミクロンから100ミクロン程度、一般の積層基板では100ミクロンから200μ程度が一般的です。では、FR-4 基板でシングル配線50Ωで配線長さが10cm(100mm)の場合の損失を検討してみます。前田真一の最新実装技術 あれこれ塾図7 5GHz の信号の損失の影響(FR-4 基板配線、立ち上がり、立ち下がりが高速)図6 1GHz の信号の損失の影響(FR-4 基板配線、立ち上がり、立ち下がりが低速)図5 1GHz の信号の損失の影響(FR-4 基板配線、立ち上がり、立ち下がりが高速)図8 0.5GHzと2.5GHzの違い(同じ立ち上がり、立ち下がりドライバ波形、15cm)