ブックタイトル実装技術12月号2013年特別編集版
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実装技術12月号2013年特別編集版
452.はんだショート1.一般的はんだショート はんだショートの原因は、『印刷にじみ』『はんだ量多』『加熱だれ』など、はんだボールの発生原因と似ている5)。 リフロー中プリヒート後の状態を模擬したJIS Z3284『加熱時のだれ試験』を、ペースト種と印刷厚を変えて実施した結果を図6 に示す。印刷厚の増加でパッド間ショートは起こりやすくなり、リフロー後のショートに繋がる。また、ペースト種による程度の違いも認められる。 連続印刷時の粘度変化や裏拭きの不適により、印刷時にショートする場合がある。図7 中央程度の状態であれば、パッド間のはんだボール発生にとどまるが、同図右写真の状態になればショート発生の確率が高まる。 また、マスク裏面に付着したはんだで、マスク/基板間に隙間ができ、部分的に印刷にじみが発生しショートの原因になる場合もある。2.その他のはんだショート はんだ飛びによって発生するショートもある。「ペーストの吸湿による水の突沸」、「部品電極のめっき不良によるはんだ爆ぜ」は、比較的よく知られている。また、繊維状異物を中立ちにショートしている場合もある。 一般的なはんだショートが比較的広い面積で短絡しているのに対して、この類は、細線状にショートしているのが特徴である(図8)。 最近、パワー部品ではんだショートのご相談が増えてている。これは、本報で紹介したショートの現象ではなく、マイグレーションの可能性が強い。当社ではこのメカニズムを検討しており、別の機会に紹介したい。<参 考 文 献>1)安部可伸、SMTはんだ付け不良の解析と対策、初版、工業調査会、 p.86、20012)安部可伸、他、“ マンハッタン現象のメカニズムとその防止策”、電 子材料、pp.103-109,19883)宮本、他、“ 鉛フリーソルダーペーストのぬれ性評価装置の研究開 発(第1報)”、山梨県工業技術センター 研究報告No.23(2009)4)特開平9-168887、ソルダーペースト組成物及びリフローはん だ付け方法5)高橋政典、“はんだボールの発生原因とその対策”、エレクトロニ クス実装技術No.8、p16、2013図7 印刷にじみによるはんだショート図8 はんだショートの形状良好にじみ あり→はんだボールにじみ 多→はんだショート