ブックタイトル実装技術11月号2013年特別編集版
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実装技術11月号2013年特別編集版
41カッタで数回切れば裁断できる、というものである。カッタの切れ味が悪くなれば、新しい刃に交換することができる(写真3)。 ちなみに、裁断せずに書籍をばらばらにした場合は、端面に接着剤を使っているつくりの本であると数冊分スキャンするだけで装置のヘッドが汚れてしまうので、上記のように裁断した形でスキャンする方法をおすすめしたい。(3)小道具 デジタル化をするにあたっては、本をばらばらにするという手間がかかるものである。そこで筆者は、「せっかくやるならば楽しみながらやろう」と考え、実際にどのぐらいの成果がでるか、分かるように工夫した。そして、デジタル化する本を裁断する前に本のページ数、重さ、厚さ、価格などをエクセルで集計するようにしたのである。そのため、スキャナ以外の小道具として、電子秤(写真4)と物差しを用意した。このように楽しみを見つけて実施すると面白いものになる。3.デジタル化の形式 デジタルデータの文書として現在主流であるのは、Adobe 社のPDF である。同社が提供する無料ソフト『Adobeリーダー』が導入されていればPCで閲覧することができるもので、他のソフト(Word、Excel、PowerPointなど)で作成したデジタルデータをPDF形式に変換しておけば、それら他のソフト(Word、Excel、PowerPointなど)がインストールされていなくても『Aoobe リーダー』を導入するだけで閲覧することができるため、広く利用されている。 デジタル化するのにはこのPDF 形式と、画像として保存するJPG 画像があるが、筆者は、特別なことがない限りPDF形式で保存するようにしている。たとえば、保存する書籍が古い場合には、そのままスキャンすると茶色い変色部分もそのまま取り込まれてしまうため、最初からPDF化するのではなく、いったんJPGで画像化し、その画像を綺麗な形に加工処理した上でPDFに変換するようにしている。4.スキャン後の透明テキスト化 スキャンした文書は、画像形式でとどめるのではなく、せっかくだから検索ができるように『透明テキスト化』するのをおすすめする。 スキャナを使って文書をスキャンしても、そのままでは単なる画像データである。つまり、文字を文字として認識しておらず、画像として認識しているので、せっかく文書を保存しても、後で読み返したい個所などを検索することができないのである。 そこで必要になるのが、OCRソフト(スキャナとともに同梱されている場合が多い)を使って画像を解析し、文字データを取り出す処理を行う作業である。PDFファイルに埋め込むのを『透明テキスト化』という。画像とともにテキストとして読めるように透明ファイルを添付しているのである。そして、検索する時にはこの透明テキストが検索対象となる。スキャナに付属されたソフトにはたいていOCRソフトも付帯されていて、透明テキスト化ができるように配慮されている。 透明テキスト化を実施するには次の手順で実施する。(1)同梱されているソフトで実施 富士通の例では、ScanSnap のソフトが同梱されているので、この例で説明するとScanSnap Organizer を起動し、メニューから「PDF 文書」→「検索可能なPDFに変換」→「対象ファイル一覧」を選んで実施する。写真2 裁断機(プラス製) 写真3 カッタ(OLFA製) 写真4 3kgまで計れる料理用小型電子秤