ブックタイトル実装技術11月号2013年特別編集版
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実装技術11月号2013年特別編集版
40く、使い勝手がよくて小型の家庭用スキャナが出現したことは、大きな朗報である。 また、デジタルカメラについても、急速に普及したため、接写もできる高性能な機種が1 万円以下で購入できるようにもなってきた。さらに、カメラ機能を搭載した携帯電話も普及したため、以前と比較すれば格段に、デジタル化するツールが身近になったといえる。 では、それをいかに活用すればいいのだろうか。2.デジタル化のツール デジタル化していく方法としてまず有効なのは、『資料を手書きで作ることをなるだけやめて、PC ソフトで作成する』ことではないかと思う。もちろん、どうしても手書きする必要がある場合には、スキャンしてデジタル化すれば良い。 さらに、カメラ搭載型携帯電話、またはデジタルカメラをいつも持ち歩き、必要と思われるような情報に遭遇したらそれを撮影し、その写真を文書とともにPCで一括管理することもデジタル情報管理のポイントである。 とにかく、デジタル化をしていれば、必要となった時にPCから取り出せ、しかも多目的に活用することができるのであるから、ぜひ実践してもらいたいものである。デジタル化を実践するには、PC、PC ソフト、デジタルカメラ、カメラ搭載型携帯電話、さらに書籍などをデジタル化するためのスキャナと光学文字認識(OCR)ソフトが必要である。 以下にその主なツールについて紹介する。(1)スキャナ たまる一方の名刺を整理するために、宛名などをPCに手入力していると、「もっと効率の良い方法はないか?」と思ってしまうものである。そこで有効となるのが、名刺をスキャンして、それをデジタル化する方法である。 筆者は以前、イギリスのヒースロー空港で、あまってしまったポンドを使いきるために、と、のぞいた売店で偶然、小型のUSB接続タイプ名刺専用超小型スキャナを見つけた。これはその後も重宝することになり、海外出張であっても持ち歩くようになった。これがあれば受領した名刺が多数であっても帰りの飛行機の中で名刺の整理をほぼ完了させることができ、出張報告が簡単にできるようになった。 また、カメラ付き携帯電話の中には、名刺を撮影するとそれをデータベース化する、という機能をもった機種もある。筆者も、重要な名刺は携帯電話で撮影して管理するようにした。 海外出張が多い筆者は、小型ポータブルプリンタも持参して行った。そのプリンタのヘッドはスキャナ用のヘッドに交換すれば、時間はかかるものの、これによって文書をスキャンすることができた。便利さゆえ、大いに利用したものである。その後、複合機を購入したのでフラットベット式でスキャナも利用しはじめた。 デジタル化する上で一番の問題となるのが、ページ数の多い書籍である。増え続ける学会誌や単行本/月刊誌などを、整理を兼ねて、なんとか簡単にデジタル化できないものかと思っていた時期に、富士通が数十ページを自動送りできるドキュメントスキャナを発売した(写真1)。筆者はこの初代の機種に飛びついた。取り込む書籍は、あらかじめばらばらにしておく必要があったものの、両面を高速でスキャンでき、またPDF 文書化も自動作成できるので、重宝に使いはじめた。解像度は最低でも300dpi に設定してスキャンした。すでに多量の文書をスキャンし使いこなすほどになったため、更新して現在は3代目の機種を愛用している。 なお、300dpi以下でスキャンしてしまうと、文字の認識率が落ちてしまうので注意が必要である。(2)裁断機・カッタ 書籍を裁断するには、裁断機を使用するのがベストである(写真2)。特に平綴じの書籍は必須である。しかし断裁機は結構値段が高いので、ペーパーカッターと下敷きにするカッターマットがあれば裁断することができる。簡単なガード付き定規とマットをつけた『セーフティカッターメイト』という製品も販売されている。これは、定規をあてて写真1 スキャナ(富士通製)