ブックタイトル実装技術11月号2013年特別編集版

概要

実装技術11月号2013年特別編集版

39PC、タブレット端末、スマートフォンなどで閲覧ができるようになる。スキャンしたデータはPC だけではなく、タブレット端末やスマートフォンで読めることに大きなメリットがある。このメリットを活かせば書斎に眠っていた資料の活用ができるのである。これは実に重要なことである。書斎にただ置いているのと、情報機器を使って検索機能によって見つけ出せるその長所を利用することの違いだ、といってよい。今まで書籍棚に保存していた書籍や文書などを一括保存して管理することで、ネット環境があれば、場所を選ばずに閲覧が可能となるのである。　今回は、こんなに便利な環境を構築するにはどうすればよいかを解説し、本項「整理技法」の締めくくりとしたい。　ビジネス活動で困るのが、たまりにたまってくる、書類の山である。会議で配布される資料や、社外から郵送されてくる業界紙・パンフレットなどの資料、FAX で送信されてくる資料など、捨てるに捨てられない紙資料がたまってくるのである。加えて、展示会に行けばそこで入手した会社案内、パンフレット、新製品説明資料など膨大なものとなっていくし、業界動向の把握のために定期購読している学会誌や月刊誌なども毎月、たまってくる。問題は、これをどう処理するか、である。　ここで必要となるのが、スキャナやデジタルカメラなどを使って紙情報や絵情報をデジタルデータ化することである。最近のスキャナは高性能な小型機種が製品化されており、個人ベースで利用できる道が開けた。1台あるとなにかと便利である。業務用複合機に搭載されたスキャナではな図1　デジタル化の概要