ブックタイトル実装技術8月号2013年特別編集版

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概要

実装技術8月号2013年特別編集版

37するまでに数十分の待ち時間が発生し、多段取りの生産においては大きな時間ロスが発生する。対策として、我々は複数の生産機種でリフロー炉の温度設定を集約することを検討しているが、リフロー炉の温度は、はんだ付け品質や部品の耐熱保証と関係するため安易な条件集約は難しく、生産ラインごとに複数のリフロー温度条件をもちながら段取り替えで運用しているのが実態である。 表5に、リフロー炉から収集できる履歴情報の一例を示す。履歴情報からは、段取り替えに要した時間を抽出することが可能である。この情報を分析すると、段取り替え前後の機種の組み合わせによって段取り替え時間(リフロー炉の温度安定時間)が異なることがわかった。また、表6に、機種切り替えの組み合わせと段取り替え時間の関係を示す。 この情報を活用すれば日々の生産において、リフロー炉の段取り時間短縮の観点から生産順序を見直すことが可能である。また、段取り替え時間が長い機種について、リフロー炉の温度設定を比較分析することで、はんだ付け品質や部品の耐熱保証に影響しない範囲でリフロー炉の温度設定を見直し、段取り替え時間を短縮することも可能である。4.最後に 実装設備の技術進歩は速く、毎年のようにすぐれた機能をもつ設備が市場に供給されている。一方で、我々ユーザーは設備の機能を十分に活用できているとはいいがたい。高度化する設備の機能や情報を有効に活用し、現場課題の解決につないでいくことが、これからの実装技術に求められる取り組みのひとつであると考える。表6 段取り替えに要する時間ロス表5 リフロー炉から収集できる履歴情報の一例表4 印刷塗布工程に変更後のラインの生産情報