ブックタイトル実装技術8月号2013年特別編集版
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実装技術8月号2013年特別編集版
36らである。 結果として、図3 に示すように部品裏返り不良は大きく低減でき、修正工数の削減効果も得られた。また、この取り組みによって部品吸着時の裏返りが主たる不具合であることがわかったので、これに着目したフィーダの改善、部品吸着データの見直しといった抜本策へつなぐことができた。2.接着剤塗布方法の見直しによるラインバランス改善 表3 は表面実装部品のフローはんだ付けをおこなっている機種について、実装機の生産情報を収集した結果である。実装機の前工程待ち時間が長く、生産性を阻害していることがわかる。これは表面実装部品の仮固定用接着剤の塗布方法に起因した問題であった。具体的には、ディスペンサ方式での接着剤塗布が、部品実装工程に比べて時間が長くなっていた。実装ラインの構成は、図4に示すように印刷機と接着剤塗布機をつないで、その後ろに実装機を配置する構成であったので、我々はディスペンサ方式と比較して短時間で塗布が可能な印刷方式への変更を検討することにした。 変更にあたり印刷条件の導出とメタルマスクの洗浄性の評価をおこない、使用可能であることを確認している。表4 に塗布方法変更後の実装機の生産情報を示す。前工程待ち時間が削減でき、従来工法に比べて生産性が約20 %向上した。3.リフロー炉の情報を活用した段取り時間の短縮 変種変量生産において、段取り替え時間の短縮は大きな課題である。実装機については、一括台車による外段取りの運用で時間削減が可能である。しかしながら、リフロー炉の温度設定を変更する必要がある場合には、温度が安定表3 部品仮固定用の接着剤塗布工程があるラインの生産情報図4 実装ライン構成図図3 暫定策実施後のパレート図はんだブリッジ異物付着その他極性間違い部品表裏逆脚曲がり部品破損部品なし位置ずれはんだ少ない部品浮きはんだなし