実装技術5月号2013年特別編集版 page 23/38
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37RPI-M30トランスレス方式パワーコンディショナを展示していた。 同製品は、太陽電池モジュールにより太陽光から得られたDC電圧をAC電圧に変換し、系統へ連係するもので、同社がこれまで培った技術を結集している....
37RPI-M30トランスレス方式パワーコンディショナを展示していた。 同製品は、太陽電池モジュールにより太陽光から得られたDC電圧をAC電圧に変換し、系統へ連係するもので、同社がこれまで培った技術を結集している。トランスレス設計によってコンバージョン率を98.3 %と大幅アップさせて高効率を実現。また、搭載されている2系統の最大電力点追従(MPPT)機能により、異なった方角に配合している各ストリングを最適に調整できるので、インバータは自動的に各ストリングから得られる最大の電力効率を維持する。このように発電能力を最大限に引き出すことで太陽光発電システムのエネルギー変換効率を高め、さらに安定した運用を実現している。その他にも、放熱性の高いアルミの採用と対流冷却を考慮したヒートシンク設計を取り入れた筐体部、簡易インタフェースとメモリ機能、広いDC入力電圧範囲(200?1000V)、などの特徴がある。 (株)Looopでは、自分で作れるMY発電所キットの地上型と空中型を紹介し、注目を集めていた。 このMY 発電所キットは、個人でもソーラー発電所が所有できる、自分でもソーラー発電所が作れる、をコンセプトに開発された製品。特徴としては、①DIY感覚で自分で作れるため設置費用を低コストに抑えられる、②必要な部材をセットにして提供、③複数設置や増設も柔軟で、土地の形状などに合わせて分割や増設も可能、④組み立てから申請まで自分でできる詳細なマニュアル付き、⑤周辺の障害物や積雪地域でも、空中型なら設置の可能性が向上する、⑥充実したサポート体制、などが挙げられる。 ジャパン・ソーラー(株)では、太陽電池モジュールのラインアップである雅 MiyabiシリーズのRIシリーズから『JS-260U-RI60』を紹介していた。 この雅 Miyabiシリーズは、曇りや雨の日などの低い日射照度であっても発電をし続けることが可能、という特徴を有している。また、高温多湿の環境下において高いシステム電圧の影響により出力の低下が起こる、PID現象に対しても耐性を有していることが実証されているなど、原料から太陽光発電システムに取り組んでいる同社ならではの強みが発揮されている。なお、この『JS-260U-RI60』の主な仕様は、公称最大出力(Pmpp)は260W、公称開放電圧(Voc):37.6、公称短絡電流(Isc):8.95、公称最大電圧(Vpmm):30.5モジュール変換効率(%):16.0、セル直列数:10×6、寸法(mm):1640×992×40、となっている。 (財)材料科学技術振興財団では、受託分析サービスとして、太陽電池の分析技術の各事例の紹介していた。 有機薄膜太陽電池の活性層の組成分布評価では、雰囲気制御下での前処理及び深さ方向分析が可能である。測定方法はTOF-SIMS /雰囲気制御下での処理で、分析目的は組成評価/同定、組成分布評価である。 この他にも、結晶Si太陽電池の拡散層評価(ドーパントの定量評価及びキャリアの分布評価)、薄膜の組成定量、面内分布、深さ方向分布の評価が可能なCIGS 薄膜の組成分布分析などについて、データを示しながら紹介。加えて、ブース内でCIGS薄膜太陽電池などに関するセミナーを開催し、多くの来場者を集めていた。 東北大学 小池研究室では、低抵抗/細線幅の太陽電池向けスクリーン印刷用銅ペーストを紹介していた。 シリコン太陽電池の材料の中で大きなコスト負担となっているAg ペーストは、Agが高価で価格変動が起こりやすいことなどから、この代替としてCuペーストの開発が待たれている。しかしCuは酸化やシリコン基板への拡散などの課題があり、実用化が困難であった。今回開発されたペーストは、平均粒子径と有機材の含有量を最適値に調パワーコンディショナ『RPI-M30』(財)材料科学技術振興財団のブース『JS-260U-RI60』組み立てが容易なMY 発電所キット(空中型)