実装技術4月号2013年特別編集版 page 26/50
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32 以前紹介したような『調査技法』を使って実際に収集した情報を、ではどのように整理するか、というのは大きなポイントである。情報を収集するにあたっては、人材ネットワークを使って収集したものがあるかもしれ....
32 以前紹介したような『調査技法』を使って実際に収集した情報を、ではどのように整理するか、というのは大きなポイントである。情報を収集するにあたっては、人材ネットワークを使って収集したものがあるかもしれない。あるいは、ネット検索で入手したものがあるかもしれない。そして、その情報源が正しいことも、人材ネットワークを駆使して、重要であることが確認されているかもしれない。 業務を円滑に進めるためには、収集した情報を、どう分類し、どのように保存して、どのように活用するかが大事である。ここで出番となるのが『整理技法』である。 今回は『お役立ち情報』の第4弾として、『整理技法とは ?』の、まずは『情報整理の基本と表計算ソフトの活用』について紹介しよう。1.資料の保存 最初に身近な事例を紹介しよう。私はかつて、実装業界の関連誌、新聞、情報誌、参考図書、学会誌、公開研究会/セミナーの講演テキスト、会社カタログなどが溜まり溜まって増える続ける資料(写真1)を、どのように整理するか、いろいろと方法を模索したものである。 溜まった量を少しでも少なくするために、必要な解説記事のみを残すという方法も検討したし、10年以上前の月刊誌について年末にまとめて処分したこともある。 しかし、せっかく保有していた資料を処分したために後日、参照することができなくなったという苦い経験もした。それ以降は、資料は残すことにしたものの、その結果、毎月、月刊誌が増え、さらに展示会で入手したパンフレットなどの資料も増え、その処理に困るという状況になった。では、資料はどのように保存するか。まずはその基本から紹介しよう。1.保存の原則 集まった資料はただやみくもに保存するのではなく、必要とする資料を分別して、有用な資料だけを残すことが必要である。つまり、書類にも交通整理が必要なのである。 情報の整理について元祖の参考図書となったものがある。『やさしい情報整理学』(社会思想社、1971年初版発行)がそれである(写真2)。 すでに発刊されて40 年以上が経過したものの、情報整理の基本について詳細に解説されているため今も得るところ写真1 増え続ける資料写真2 やさしい情報整理学NPO 法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 / 青木 正光実装技術初心者のための『パスポート』 ?知のインプット/アウトプットのこつ? 第4回 『整理技法』とは?