実装技術4月号2013年特別編集版 page 24/50
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概要:
30 2013 年1月30日(水)?2月1日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech 20....
30 2013 年1月30日(水)?2月1日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech 2012』が、nano tech 実行委員会の主催で行われた。 併せて、『InterApua2013 第4回国際水ソリューション総合展』『ASTEC2013 第8回 先端表面技術展・会議』『SURTECH2013 表面要素技術展』『Convertech Japan 2013』『先端印刷技術展2013』『新機能性材料展2013』『Printable Electronics2013 』『試作・受託加工展2013』『Neo Ceramics 2013』『e n ex2013』『Smart Energy Japan2013』も同時開催され、期間中の来場者は46,846 名に及んだ。 (独)産業技術総合研究所(AIST)では、『ナノテクがひらく未来のエネルギー』というメインテーマをすえ、一般展示コーナーとして『省エネ製造』『省エネ部材』『光エネ変換』の、また震災復興関連展示コーナーとして『ナノテク除染』の各カテゴリで、それぞれの研究成果をプレゼンテーションを交えて紹介していた。 なかでも特に注目を集めていた研究成果は、『身近な熱で電気を作るフレキシブル熱電材料』だった。未利用熱全体の40%以上と試算されている、150℃以下の未利用熱。この未利用熱を無駄なく活用することは、クリーンなエネルギー源が求められている現在における一つの目標となっており、この一方法としては、フレキシビリティがあり、大面積化が容易な、有機材料での熱電発電が期待されている。そして本研究により、導電性高分子PEDOT:PSSのナノ結晶の配列化によって、870S/cmという高い導電率を達成し、この導電性の向上により熱電変換性能の向上に成功した。本研究のポイントは、『柔軟性をもつ導電性高分子薄膜の高い熱電性能の実証』と、『ナノ結晶化により高い導電性を達成し熱電性能を向上する』ことの2点である。この成果は、小型GPS 用などの電源や、住宅などの排熱による家庭用の小型機器の電源としての応用が期されるとしている。 フィルジェン(株)では、真空電子染色装置を紹介していた。 高分子を電子顕微鏡で観察するためのコントラスト(電子線の透過度合い)をつけるために行われる電子染色であるが、大気中で行うためドラフト内で行う必要があり、安全面が危惧される他、染色を終了したつもりでも試料内部の染色剤がなかなか抜け切らず過染色が起こり、脱落やひび割れてしまうことなどがあった。 同製品は、真空チャンバ内に試料を設置し、四酸化オスミウムや四酸化ルテニウムガスを真空チャンバ内に導入することにより染色を行う独自の真空染色法を採用。これにより、TEM/SEM 試料の電子染色を安全に、かつ再現性よく行うことができる装置となっている。 (株)ジェネライツでは、ナノ粒子製造装置を紹介しており、ブース内にNPP製造装置『NPP3012』(12kg /バッチタイプ)を展示していた。この装置はNPP(Nano Particle on Powder)工法を採用したものとなっている。 真空電子染色装置nano tech 2013第12回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議産業技術総合研究所のブース