実装技術4月号2013年特別編集版

実装技術4月号2013年特別編集版 page 21/50

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27EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善(株)山形メイコーなどについての「産業廃棄物発生抑制支援事業補助金制度」に応募し、事業計画書を発表してこの了承を得、同県から1,000 ....

27EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善(株)山形メイコーなどについての「産業廃棄物発生抑制支援事業補助金制度」に応募し、事業計画書を発表してこの了承を得、同県から1,000 万円を受領した。 ⑤同じく2007 年度には、電気使用量2,800 万kWh/年のうち20%を占めているコンプレッサについて、電気使用量の削減という狙いとともに、CO2の削減を行うことで地球温暖化対策に貢献するべく、「省エネ制御システム」装置を導入した。なおCO2 削減は、地球温暖化対策への取り組みでもあり、山形工場では環境省主催する『自主参加型排出量取引制度』で2009年8月に環境省から『目標達成確認通知書』をいただいた。2007年度時点では全国で130社程度で、山形県として、また電子回路基板業界としては初めてのことであった。そして、これらのことが評価されて、2008年6月の山形県環境協議会で『選考委員特別賞』を受賞した。 ⑥ 2008年以降の全体の廃棄物はまだ15%程度残っているが、有害物質や濃厚廃液などが多く、また内部処理施設での投資に対する効果金額も薄く、特に有害物質に関しては排水処理では極微量までの分離除去が必要となることから、さらなる廃棄物の削減は難しく、横ばいで推移している。   メイコーグループへの水平展開1.宮城工場での顕著な廃棄物削減の実現 宮城工場は2004年12月、宮城県石巻市に、高密度ビルドアップ多層電子基板とした高密度多層電子回路基板の専門工場として建設された。最先端の高信頼薄型エニーレイヤ基板の開発に成功し、さらにその技術を利用した量産体制も早期に確立した。2007 年にはこのことが評価され、『日経ものづくり大賞』を受賞している。 宮城工場は大量の電気・水・金属類を使用する電子回路基板の生産プロセスを手がけているため、それに伴って、廃液をはじめとした廃棄物量も膨大な量となっていた。そこで、山形工場からの水平展開として、2006 年から『廃液プロジェクト』を発足させ、山形工場における改善実績の経験者であった筆者が中心となって改善を推し進めた。 山形工場では廃棄物改善に7年を要したが、宮城工表4 山形工場の環境改善活動内容と効果金額の推移5