実装技術4月号2013年特別編集版

実装技術4月号2013年特別編集版 page 17/50

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23EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善『谷地工業団地』内に電子回路基板の製造工場として建設された。メイコーグループとしては国内最大規模のキャパシティをもつ量産工場である....

23EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善『谷地工業団地』内に電子回路基板の製造工場として建設された。メイコーグループとしては国内最大規模のキャパシティをもつ量産工場である。製品品目は、車載を中心とする高機能・高品質の基板を製造している。 山形工場での電子回路基板製造におけるISO14001 構築・運用の結果、廃棄物のゼロエミッションへの方針のもとで顕著な環境改善を実現した。本論ではその成功事例を国内外への水平展開の基礎を創りあげた経緯を述べる。1.環境改善による大幅なる廃棄物の削減 2001 年 ISO14001 の認証取得し、環境改善活動を開始して以来、2002年から2008年にいたる7 年間、ゼロエミッション・生産性向上・収益向上はすべて連動して実現してきた。 山形工場では、電子回路基板製造に関する廃アルカリや廃酸などの廃棄物排出量を7年間で80%の削減に成功し、電子回路基板の生産量に対比した原単位として86%を削減した(表2)。また、固形廃棄物のみならず水質改善や電力使用量削減も合わせて実現し、年間約1 億5,000 万円を上回る環境費用削減を実現して利益拡大に貢献した。なお、2008 年以降は、有害物質を含む特殊な廃液のみ残り改善は難しく、廃棄物の排出量は、横ばいとして推移している。 このような継続的改善(continual improvement)(株)山形メイコー表2 山形工場の年度別総廃棄物の推移表1 メイコー全社の品目別売り上げ高推移