実装技術2月号2013年特別編集版 page 38/44
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56 民生用途が主体の日本エレクトロニクス産業は、例年年末商戦に向けて夏季休暇後の9 月以降に生産体制が上がる。しかし今年は逆の傾向が出ており、市況は悪化している。10月の日本プリント配線板の出荷額は447 億....
56 民生用途が主体の日本エレクトロニクス産業は、例年年末商戦に向けて夏季休暇後の9 月以降に生産体制が上がる。しかし今年は逆の傾向が出ており、市況は悪化している。10月の日本プリント配線板の出荷額は447 億11 百万円、出荷数量は140 万6千m2で、前月比でそれぞれ1.3%減、0.6%増となった。前年比では出荷額が11.4%、数量が3.6%の減少となり、9月に続いてのマイナス成長だが、出荷額のマイナス幅が数量のマイナス幅を大きく上回り、販売単価が下落していることがうかがえる。10月時点で需要回復の兆しは見えておらず、2012年度の出荷額は3~5%のマイナス成長が決定的になった。ただし状況は品種によってかなり違う。リジッド配線板は前月比で数量は増加したが、金額では減少した。前年比でも同じような傾向だ。特に日本配線板業界の大黒柱で、出荷額でももっとも大きいビルドアップ配線板が4 ヶ月連続で減少したのが、全体の縮小傾向の大きな要因だ。現在のレベルはこの2 年間での最低記録に近づいており、今後の動きが懸念される。モジュール基板も縮小傾向が続いている。もうひとつの柱であるリジッド系モジュール基板はこの5 ヶ月、じりじりと減少しており、10月の出荷額はこの2 年間での底の値に近い。その他のモジュール基板はほぼ事業整理の段階に入っている模様で、半年以上最小限度の数量の出荷が続いている。フレキシブル配線板は、片面製品と両面・多層製品で大きく異なる。片面製品は数量が大幅に減少したのに対し出荷額は横ばいで、その分単価は上昇した。一方、両面・多層製品は数量が5 ヶ月連続で増大したのに対し、出荷額が10 月になって大きく伸び、販売単価の回復になった。また年初からの累計では、金額数量とも二桁の増加となり、不振が続く日本プリント配線板業界で唯一の成長品種となっている。日本プリント配線板生産実績 2012年10月12/0118,00015,00012,0009,0006,0003,000024,00021,00018,00015,00012,0009,0006,0003,000060,00050,00040,00030,00020,00010,000011/1211/1112/1012/0912/0812/0712/0612/0512/0412/0312/0212/0111/1211/1112/1012/0912/0812/0712/0612/0512/0412/0312/0212/0111/1211/1112/1012/0912/0812/0612/0712/0512/0412/0312/02