実装技術1月号2013年特別編集版

実装技術1月号2013年特別編集版 page 52/62

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68 例年であれば夏期休暇後の9 月には、日本エレクトロニクス産業は年末商戦に向けて生産体制が上がるが、今年は逆に市況は悪化している。9月の日本プリント配線板業界の出荷額は453億5百万円、出荷数量は139万7千m....

68 例年であれば夏期休暇後の9 月には、日本エレクトロニクス産業は年末商戦に向けて生産体制が上がるが、今年は逆に市況は悪化している。9月の日本プリント配線板業界の出荷額は453億5百万円、出荷数量は139万7千m2で、前月比でそれぞれ2.8 %、0.2 %の減少となった。前年比では出荷額が14.3%、数量が5.9%の大幅減少で、需給バランスが大きくマイナス成長側に振れている。特に金額の下落幅が数量のそれを大きく上回り、メーカーが仕事量確保のために顧客の値下げ要求を受け入れざるを得ない構図が見える。年初からの累計出荷額も前月から減少側に転じ、8 月の? 0.7%から9 月は? 2.2 %と悪化した。残り3 ヶ月で相当の改善がない限り、2012年の生産額は前年比で2年連続のマイナス成長となる可能性が高くなった。リジッド配線板はほとんどの品種が前月比で減少となった上に、前年比でもマイナス幅が大きくなった。特に日本配線板業界の大黒柱で、出荷額でも最も大きいビルドアップ配線板が3 ヶ月連続で大幅減少となったのが、全体の縮小傾向の大きな要因となっている。現在のレベルはこの2年間での底に近く、今後の動向が懸念される。モジュール基板も縮小傾向が続いている。もう一つの柱であるリジッド系モジュール基板は変化が大きいがこの4ヶ月は連続の減少で、9月の出荷額は前年比でほぼ同レベルまで下がり、回復傾向も頭打ちの状態となっている。ただ数量の落ち込みが大きいために、見かけ上の販売単価は上昇した。全体としては回復傾向にあったフレキシブル配線板も、ブレーキがかかっている。両面・多層フレキシブル配線板は数量では増大傾向を維持しているが売上増に結びつかず、販売単価は下がったままである。この品種は輸出比率が高いが、海外メーカーとの価格競争が激しくなっている状況がうかがえる。片面フレキシブル配線板は縮小傾向が続いており、単価の下落に歯止めがかかっていない。日本プリント配線板生産実績 2012年9月12/0118,00015,00012,0009,0006,0003,000024,00021,00018,00015,00012,0009,0006,0003,000060,00050,00040,00030,00020,00010,000011/1211/1111/1012/0912/0812/0712/0612/0512/0412/0312/0212/0111/1211/1111/1012/0912/0812/0712/0612/0512/0412/0312/0212/0111/1211/1111/1012/0912/0812/0612/0712/0512/0412/0312/02