実装技術11月号2012年特別編集版

実装技術11月号2012年特別編集版 page 34/52

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38果発表会や標準化大会、技術成果発表会などもあり、その発表にも磨きがかかっていき、グループごとに切磋琢磨していろいろな手法が編み出されていった。 加えて、この頃に日本でワープロが登場したことにより、各....

38果発表会や標準化大会、技術成果発表会などもあり、その発表にも磨きがかかっていき、グループごとに切磋琢磨していろいろな手法が編み出されていった。 加えて、この頃に日本でワープロが登場したことにより、各自で文書を簡単に作成することができるようになり、『発表技法』に磨きがかかっていくなど、日本語ワープロは大いに貢献を果たしたものである。 そして、ワープロの導入が課に1台からグループに1 台、さらに個人が所有するようになるなどしていき、機能も年々、向上し、日本語ワープロに表計算ソフトのLotsus123も搭載されるようにもなった。ワープロに表計算ソフトが搭載されたことによって図表を簡単に作成することができ、発表資料に貼りこむことが可能となった。Lotus123付きワープロが出現したことにより、発表に大きく貢献したことはいうまでもない。 その後、1990年代になるとネットワークが重要となり、ワープロからPCが普及し、PCのソフトも文書作成の『一太郎』、表計算ソフトの『ロータス123」などが出現し、その後、マイクロソフトから発売されたオフィスというソフトには、文書作成に『ワード』、表計算ソフトに『エクセル』、発表に『パワーポイント』などのソフトが一体となって発売されるようになった。その中でパワーポイントが『発表技法』で使用されるツールとなり、一種のデファクト・スタンダードのようになった。企業内では、LANが構築され、発表資料や会議資料はサーバに保存することができるようになり、簡単にアクセスができるようになるなど情報の共有化が進展した。 以下に、パワーポイントを使って資料を作るにあたっての注意を、個条書き方式でポイントを説明したいと思う。1.『発表』や『会議』で勝つ上手な資料とは?(1)パワーポイントのテンプレートを使う場合には単純な  ものを使う マイクロソフトのパワーポイントには多くのテンプレートが用意されており、選択するのに困るぐらいあるではないかと思う。初心者が誤りがちなのが、このテンプレートの選択である。ついつい富士山や五重塔の背景のあるテンプレートを選んでしまうのである(図1、図2)。 特に海外での発表では、日本を代表することからということでつい選びがちなのではないかと思う。国際会議などや英語での学会発表における日本人によるこのような発表の事例はよく目にした。 日本文化を紹介する学会発表ならば構わないが、実装関係の国際会議で、このようなテンプレートを使うことは避けるべきである。その理由は以下の通りである。 ●余計な背景を挿入しない(背景に『富士山』や『五重塔』  などの入ったテンプレートは使用しない) ●背景に凝った図をいれると訴えたい点が散漫となる ●ビジネスの世界では、情報をいかに早く、正確に伝え、  受け取るかが大事である ●見出しと結論を大きな文字で書き、分かり易くするこ  とが肝要である ●必要なことは、まず、自分を紹介し、そして何を話すか  の内容、最後に結論を示すという大きく分けて3つの  構成からなる ●結論・結果を最後にもっていくのではなく、聞く側の立  場を考えて伝えるべき主要なポイントを冒頭に。『逆図1 単純なテンプレート図2 背景に富士山のテンプレート