実装技術11月号2012年特別編集版

実装技術11月号2012年特別編集版 page 30/52

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28ラ化したものです(写真4)。これは1CHで、基板上の任意のポイント1CHの測定を行うことができます。5.リフローカメラユニット また、現在、カメラユニットの開発を進めています。従来タイプはカメラは固定式で、....

28ラ化したものです(写真4)。これは1CHで、基板上の任意のポイント1CHの測定を行うことができます。5.リフローカメラユニット また、現在、カメラユニットの開発を進めています。従来タイプはカメラは固定式で、基板上のいろいろなポイントを見る際には、角度を変えるなど調整する必要がありました。それに対して、今回は使いやすさを考慮してセパレートタイプとしています。セパレートですから、ケーブルが出てきて、任意の個所に櫓を組んで見ることなどができるようになります。今は検証実験中ですが、インターネプコンでは皆様にご案内できると考えています。6.専用システムプログラムによる 同一画面への表示機能 また、標準機能として、専用システムプログラムにて、酸素濃度、風速、カメラ画像、温度プロファイルを同一画面上に表示するプログラムを搭載しています。他にも、作りたいプロファイルに対して予測するプロファイルの予測機能も有しています。3.『見える化』に貢献するというコンセプト 今日、『見える化』というキーワードがよく使われますが、リフロー工程においては、このような温度測定器が登場する前は、製品の仕上がりを見てリフロー炉を調整する、というように、手探りで作業を進めるしかありませんでした。そして、調整したことで得られた結果から、たとえば風速に問題があった、あるいは酸素濃度に問題があった、など推測するという状態でした。 炉内の酸素濃度は、大きなラインであっても基本的には1個所のサンプリングから出した濃度だけを見ています。一番重要なのは本加熱のところにあるにしても、その途中のプロセスでは濃度はどうなっているか。たとえば、濃度が写真4違っていたら仕上がりはどう変わるか。あるいは、こういう仕上がりの時、実際の濃度はどうなっているか。このようなことは、現場の方としては当然知りたいわけです。また、よくお聞きするのは、同じマシンを複数ラインで使っていても仕上がりが違う、という話です。同じ設定で、同じように温度プロファイルは取れているけれど、なにかが違う。実際の基板が流れているライン上に対して、多少違いが出ているのではないか。では何が違うのだろう、といったところを、まさに本製品を使って確認していただけるのです。このように『見える化』することによって、不良の解析や対策にご協力できれば、というのが、基本的なコンセプトとなっています。4.ユーザー本位で 使いやすさに配慮 本製品は、どのようなタイプのリフロー炉にも搭載していただけるようになっています。今日、多くの現場で稼動しているデュアルタイプの装置についても、もちろん対応可能ですので、ご相談ください。 また、今回、新たに銅板付きの熱電対を開発しました。リフロー炉の温度測定する際に熱電対を仕込むのは非常に大変だ、という声は昔からよく聞いていました。熱電対の先端に溶接されたアルメルクロメルがはんだに付かない、という声です。そこで、現場ではよくエポキシ系の熱硬化型の樹脂などが使われているのですが、ちょっとした手違いでも浮きが発生してしまいがちで、そのまま硬化すると温度に誤差が生じてしまうことになります。測りたいのはその接着面なのにそこの接触が弱ければ見かけの温度しか測れません。つまりは確実な測定ができないといった問題がありました。 それに対して我々はこれまで、プローブホルダや熱電対固定治具などを展開してきましたが、本品は今までとは視点を変えて、熱電対自体を測定物に密着しやすくしたものとなっています。つまり、アルメルクロメルの先にあらかじめ銅板を溶接したのです。この板の裏面に接着剤を塗り、基板面にカプトンテープで固定をするというパッド式としています。 このように、当社では、常にユーザー本位の製品開発を行っています。リフロー工程におけるご相談、お困りごと、またはご要望などがあればぜひご相談ください。