実装技術9月号2012年特別編集版 page 25/44
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27 アジレント・テクノロジー( 株)は、ハイスループット質量分析システム『RapidFire 360』による、ハイスループットMSスクリーニングなどに関する展示を行っていた。 『RapidFire 360』は、分析対象化合物に特....
27 アジレント・テクノロジー( 株)は、ハイスループット質量分析システム『RapidFire 360』による、ハイスループットMSスクリーニングなどに関する展示を行っていた。 『RapidFire 360』は、分析対象化合物に特化したメソッド作成を行わず、研究プロジェクトをワンステップでサンプル前処理からデータ採取へと迅速に移行させることが可能な製品で、精密質量が得られる定性分析機を用いるため、総タンパクや断片ベースのスクリーニングなど、幅広い高分子量域のアプリケーションに対応できる。また、従来のMS 技術では数日を要していた標準的なin vitro ADMEワークフローを数分で完了するなどの特徴をもつ。ハイスループットMSスクリーニングにおいては、① TOF/Q-TOF の精密質量による定量SRMメソッド検討は不要、②LC/MSトリプル四重極との良い相関、③60分で384サンプルを分析(DDI、Met Stab、Caco2、PAMPA 試験に適用)、という特徴を発揮する。 (株)日本レーザーでは、レーザ回析式粒子径分布測定装置『HELOSSYSTEM』に関する展示を行っていた。 本製品は、0.1?3,500μm の可測範囲をもつ、ドイツ製の粒度分布測定装置。測定原理は一貫してフランフォーファ回析理論に基づいており、各種分散器を変えることによって粉末、スラリ、サスペンション、液滴など、湿式/乾式を問わずどのような試料形態にも幅広く対応する。また、測定部本体と各種分散器はそれぞれユニット化されており、用途に応じて豊富なバリエーションの中からシステムアップすることもできる。また、オプションとして、複数のレンジの測定で得られた回析信号を組み合わせて解析できるレンジコンビネーション機能を用意。これにより、極端に広い分布をもつ試料に対しても全領域にわたって高精度な解析が可能になる。 (株)島津製作所では、トリプル四重極型 ガスクロマトグラフ質量分析計『GCMS-TQ8030』を紹介。 本製品は、より迅速に、より正確に、よりスムーズに実現する製品として開発されており、同社独自のイオン源が高感度化を実現。オーバードライブレンズにより中性ノイズを低減し、さらに多彩な測定モードを有する。また、UFsweeperにより600MRM/ 秒が可能である他、ASSP 機能により20,000u/ 秒の高速スキャンを実現しており、スキャン/MRM 測定で豊富な情報を取得できる。AART 機能によりMRM 保持時間を自動修正し、EasysTop 機能によりメンテナンス時のダウンタイムを削減するなど、操作性にもすぐれる。 同社では併せて、高速液体クロマトグラフ質量分析計『LCMS-8040』に関する展示も行っていた。同製品は、UF技術の融合により高感度化を実現しており、イオン光学系とコリジョンセルの改良によって感度が従来機よりも5倍向上。さらなる高感度化が望まれる様々な分野でのアプリケーションの領域を広げる。同社独自の高速技術をそのまま継承しており、555MRMs/secの高速MRM 測定、15msec の高速スキャンも可能な製品となっている。 超音波工業(株)は、スラリの原液測定で、品質管理や研究開発に幅広く対応する、超音波減衰分光法 粒度分布測定装置『UPSDシリーズ』のラインアップを紹介。 超音波粒度分布測定装置『UPSD-1 I』は、スラリの粒度分布をインラインで連続測定する製品で、希釈不要で原液スラリの傾向がわかる他、色の影響を受けないこと、センサ部を4 台まで増設可能であること、測定データは外部機器へBCD 出力する、などの特徴を有している(日本コークス工業(株)との共同開発品)。 同展示会の次回開催は、2013 年7月10日(水)?12日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。レーザ回析式粒子径分布測定装置『HELOS SYSTEM』(写真は『HELOS-KR』)ハイスループット質量分析システム『RapidFire 360』トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計『GCMS-TQ8030』高速液体クロマトグラフ質量分析計『LCMS-8040』超音波粒度分布測定装置『UPSD-1 I』