実装技術8月号2012年特別編集版 page 38/48
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52これあれ塾前田真一の最新実装技術連 載第17回 CAD/CAMデファクト・スタンダード1. デファクト・スタンダード EDIFは業界の人間が集まって委員会を作り、策定した標準フォーマットです。このような場合、規格は業....
52これあれ塾前田真一の最新実装技術連 載第17回 CAD/CAMデファクト・スタンダード1. デファクト・スタンダード EDIFは業界の人間が集まって委員会を作り、策定した標準フォーマットです。このような場合、規格は業界標準団体や役所が主導して、標準規格として、登録されます。しかし、それ以外に別に標準化規格として策定されたのでもなく、標準規格として登録されているものでもない標準規格もあります。 これは、デファクト・スタンダード(defacto standard)と呼ばれる標準規格で業界標準などとも呼ばれます。 たとえばガーバ(Gerber)フォーマットと呼ばれる作画データフォーマットがデファクト・スタンダードの代表的なものです(図1)。 デファクト・スタンダードとは、特定の企業が開発したシステムのフォーマットが多くの会社で標準フォーマットとして使われることです。たとえば、先のガーバ(Gerber)フォーマットは、ガーバー社が自社製のフォト作画装置の入力フォーマットとして開発したものです。 ガーバー社のフォト作画装置は市場占有率が高く、多くのプリント配線版製造業者が使用していました。このため、基板製造業者は基板設計CADから直接、このガーバ・フォーマットファイルの出力を希望しました。 ガーバー社はこのフォーマットを自社の製品普及のため広く公開し、またフォーマットがファイン化にも対応できるなど、扱いやすかったため、多くの図3 独自機能を追加図1 Gerber 作画データ図2 作画機は多くのCADがサポートするフォーマットをサポート