実装技術4月号2012年特別編集版 page 21/34
このページは 実装技術4月号2012年特別編集版 の電子ブックに掲載されている21ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
19SMT実装工程の良品生産システムの提案製品製造を効率化する現場の取り組みパナソニック ファクトリーソリューションズ(株)6図14 マウンタへのフィードフォワード事例予防する。 マウンタへのフィードフォワー....
19SMT実装工程の良品生産システムの提案製品製造を効率化する現場の取り組みパナソニック ファクトリーソリューションズ(株)6図14 マウンタへのフィードフォワード事例予防する。 マウンタへのフィードフォワード機能について具体的な事例で説明する。図14 に示すように、ランドの位置とはんだ印刷位置がずれると、従来のマウンタでは基板認識を行い基板の伸縮を測定し、ランド位置基準に電子部品を装着する。この場合に電子部品両端に形成された電極は、はんだ印刷部位に不均等に装着されリフロー後品質に影響する。そこでAPC 実装システムでは、はんだ印刷状態を検査し、電子部品の最適装着位置の補正量を測定してマウンタにフィードフォワードし、リフロー後品質を安定させる。 フィードフォワード機能は装着位置補正機能以外に、モジュール基板などで無駄な装着をしない印刷不良ブロックのスキップ機能やバッドブロック情報通信機能がある。 最後に 世界経済の流れとともに、製造拠点が大きく動いている状況の中で、明らかに日本のSMT 実装のものづくり力が衰退している。ものづくり力で差別化を図るためには、短期的に最先端技術を選定、購入することも一つの手段としてあるが、長期的な視点では決して有効な手段ではない。安易に得られた成果は直に消えていく。やはりものづくりの基本は現場、現物、現実の3 現主義に立ち戻り、『原理原則』の徹底した追求を、技術者達が自分自身の手を汚し五感を使って考え抜いて技術を構築することである。 本稿で紹介した工程分析ツールを含む良品生産システムは現在、商品化に向けてお客様の生産現場で悪戦苦闘しながら開発している。 また、APC 実装システムは机上で発想した商品ではなく、クレーム対応の生産現場でお客様と共に何度も朝を迎えて生まれた商品である。APC 実装システムの本質を理解していただき、活用していただければ幸いである。