実装技術3月号2012年試読

実装技術3月号2012年試読 page 17/26

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概要:
43図1図2図3中にありながら粒子単体で存在するのは、フラックスそのものが劣化して溶融はんだの流動性が失われている証拠である(図1-b)。 フラックス効果があれば、酸化したはんだの粒子は完全溶融しなくても溶融....

43図1図2図3中にありながら粒子単体で存在するのは、フラックスそのものが劣化して溶融はんだの流動性が失われている証拠である(図1-b)。 フラックス効果があれば、酸化したはんだの粒子は完全溶融しなくても溶融はんだの張力でフィレット内に引き込まれる(図2- ②、④)。プリヒート部を短くし(プリヒート部の熱量を少なくする)、フラックスの劣化を抑えることで、はんだの粒子も酸化せず完全に溶融する(図2- ③)。 プリヒートでフラックスの劣化が進んではんだ粒子が酸化し溶融しないままフィレット内にはんだの張力で吸引されているのが図2-④で、さらにプリヒート部の熱量を削減して図2-③まで改善する必要がある。(実験) 酸化させたはんだ屑の右側のみフラックスを塗布して、銅板上にのせて加熱している。酸化した左側のはんだの内部は溶けているが、広がりはない。一方、フラックスを塗布した右側のはんだはぬれ広がっている酸化したはんだ粒子が溶融せず、フィレット周りに残留している。はんだ量の少ない部分はフラックスの劣化で、未溶融の状態(a)① ② ③ ④(b) (c) (d)未溶融溶融しているフラックスの劣化によるはんだボール、フラックス効果による粒子の吸引、プリヒートの差によるフラックス効果